お墓の基礎知識

お墓を立てる時期

お墓を建てる時期に決まりはありませんが、お盆、お彼岸、年忌などに合わせて建てる方が多いようです。
但し、お墓作製にはおよそ1ヶ月から2ヵ月かかりますので余裕を持って注文しましょう。

寿陵のすすめ

生前にお墓を建てることを「寿陵」といい、縁起の良いこととされています。
いざという時に焦らずにすみ、 お墓の費用分だけ相続税の軽減になります。残された家族に負担を負わせない為にも自分の死後のことを準備しておくのは優しさではないでしょうか。

お墓に彫る文字

墓石に名字や名前を刻む習慣ができたのは明治以降のことです。共同墓地が造られるようになり、どれが誰のお墓か分かるようにしなければいけなくなった為、一般化しました。
今では名字を刻むのが最も一般的で、和型には「○○気之墓」、洋型には「○○家」と彫ります。
また「南無阿弥陀佛」「南無妙法蓮華経」といったお題目を彫ることもあります。
洋型墓石にはローマ字で名字を彫ることや、「心」「絆」「和」「愛」「感謝」「ありがとう」「やすらか」など好きな言葉を彫刻する方も増えています。

公営霊園と民間霊園の違い

公営霊園とは都道府県、市町村などの地方公共団体が管理、運営している墓地で、申し込みや問合せは各都道府県や市町村役場になります。
宗教宗派による制限は一切ありません。但し契約に関して条件が付く場合があります。例えば現住所がその自治体にある、お墓の継承者がいる、遺骨があるなどです。
また、募集は随時行っているわけではありません。人気のある霊園だと購入希望者が多く抽選になることもあります。札幌市では不定期に墓所売出しが発表され、広報札幌に必ず募集要項が載せられます。

民間霊園は財団法人や社団法人が運営する霊園です。宗教、宗派による制限はありませんが、個々の霊園で独自の規制があることがあります。公営霊園と比べると管理費などが割高な傾向ですが施設は充実しています。
札幌市近郊では藤野聖山園、滝野霊園、ばらと霊園などがあります。

お墓はどこに建てても良い?

墓地として都道府県の許可を受けた施設以外に埋葬してはならないと法律で決まっています。
ですから家の庭など自分の好きな所にお墓を建てることは出来ません。

墓所(土地)選びのポイント
・地盤がしっかりしているか
・霊園までどれ位時間がかかるのか
・周りの環境はどうか
・経営母体はしっかりしているか
・日当たりは良いか
などを基準に選びましょう。

お墓と税金

墓所(土地)に関しては取得税、固定資産税、消費税などは一切かかりません。
また相続税もかからないので節税の効果もあります。
但し、墓石や、外柵などの工事には消費税がかかります。

永代使用料とは

永代にわたってお墓を建てる土地を使用する権利を「永代使用権」といい、それを取得する費用を 「永代使用料」といいます。
一般的には土地の値段のことです。

永代管理とは

自分の土地を買ったら周りの環境も整備して欲しいですね。管理料とは霊園内の掃除、草刈、共用施設の維持管理に使われる費用のことです。
2年ごと、5年ごとに支払う方法や「永代管理料」という、一度支払えば後は一切かからない方法があります。

お墓の形

お墓の形は「和型」「洋型」「デザイン型」に分かれます。
「和型」の特徴は、伝統的で最もお墓らしく、機能的かつ飽きの来ないデザインです。 「洋型」は、文字彫刻の自由度が増すので好きな言葉、歌、イラストなどを彫り込む事が出来ます。また,背が低めなので掃除がしやすい形です。
「デザイン型」は自由な発想で個性を押し出した形です。例えばゴルフ好きな方でしたらゴルフボールの形をしたお墓や、花が好きな方でしたら花びらをモチーフにしたお墓等が考えられます。
どのような形でも建てた方の意思が反映されますので石材店と良くご相談ください。

高い石は良い石?

良い石とは吸水性が低く、ツヤ落ちが少ない硬い石です。高い石とは採掘量が 少なく、人気のある石です。
という事は質は悪くても採掘量が少ない低品質高価格の石と、質も良く採掘量が多い高品質低価格の石があります。
つまり石の値段と質は必ずしも比例はしないと言えます。
石を選ぶときは石の特性、色合い、予算の3点をポイントにして下さい。

お墓の引越し

お墓の引越しの事を「改葬」といいます。手続きが必要で、現在納骨されている墓地や寺院の管理者から「埋葬又は納骨証明書」を交付してもらい 移す先の管理者に提出して埋葬、納骨します。

お墓の返還

お墓が不要になり返還する時は「墓地返還届」を提出し、お墓を全て撤去して更地に戻します。
この時お骨を他の場所に移すことになりますので、「改葬」の手続きも必要です。

納骨の手続き

納骨するのに手続きが必要なのを知っていましたか?
「墓地使用許可書」と「火葬許可書」を霊園管理事務所か市役所に提出し、埋葬者名を墓地使用許可書に記載してもらいます。

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